技術者インタビュー 03 45年前に取得した資格を活かして
65歳で新人デビュー。

松井 孝幸

Takayuki Matsui/69歳


異業種・異職種からの転職を実現。

昭和42年から6年ほど、大手造船会社に勤務。そこでは、電気関係の仕事をしていました。その間に、第三種電気主任技術者の資格を取得。その後、全く別業界の別職種へ転職。以後、そこで仕事を全うし、退職。65歳で、再び新しい職を探していました。しかし、就職活動は苦戦の連続。そんな中で、中央電気保安管理技術者協会と出会ったのです。以前、私は造船所で電気関連の仕事をしていましたが、電気設備の保安とは分野が違います。電気主任技術者としての実務経験はありませんし、何より約45年のブランクがあります。年齢は当時65歳。そんな経歴で新人としてイチから働けるのか…。不安でしたが、理事長と面談。理事長は、年齢や経験などに関係なく、私の『やる気』をしっかりくみ取り、採用をしてくれました。現在、私は実務経験が5年以下なので、協会の正会員、会社でいう正社員として、安定した待遇・収入を得ながら、経験を積んでいるところです。


予測不能なトラブルの連続に
大変さとやりがいを感じる日々。

現在は、電気主任技術者(選任者)として太陽光発電の保安管理を行っています。現地へ行き、電力計器メーターの計測とお客様への報告をするのが私の基本業務です。担当カ所は1カ所だけですが、電力規模は1500kw。太陽光パネルは4500枚。個人宅の屋根に設置されているパネル数の約200倍です。仕事の一番の大敵は自然。広大な敷地にある太陽光パネルは、全て外でむき出しの状態ですから、雪・雨・雷など天候に大きく左右され、不具合は起こりがち。トラブルによる緊急対応は、他の電気設備の保安に比べて多めだと思います。トラブルの原因を究明するのは大変ですが、まだ経験が浅い私にとって、トラブルは良い経験。勉強になっていますし、トラブルを解決する度に、やりがいを感じています。また、太陽光発電の保安やトラブル対応は、晴れの日で、日が出ている間にしかできないため、夜間出動はありません。その点も魅力だと思います。


当協会は意欲があれば、
働ける場所を提供してくれるところ。

第三種電気主任技術者として5年以上の実務経験を積めば、今よりももっと多くの電気設備の保安業務を行えるようになり、複数掛け持ちすることができます。また、当協会の准会員になることも可能です。そうなれば、給与形態もかわり、自分次第でもっと稼げる仕組みに変わります。私の場合、5年の実務経験を積むまで、後1年半。現在、69歳ですから、様々な電気設備の保安ができる頃には70歳をこえています。70歳を過ぎても、仕事を続けられるように体力を維持していきたいですね。最後に、これから入会を考えている方へ。悩む前に、まずは理事長と話をしてみてください。当協会の理事長は、年齢や経験だけで人を判断せず、仕事に対する意欲がある方には、働く環境を提供してくれる人です。もしも今、経験や年齢にとらわれ、次の働き先に、悩み、迷っているなら、一度、理事長と話をしてほしいです。きっと新しい未来が開けると思います。


Column オフタイム

私の趣味は農業です。5月〜10月にかけて米作りをしています。米作りは、田起こし、田植え、稲刈りの他、天候を見ながら、随時、草刈り、肥料やり…と結構手間がかかるものです。拘束時間がある会社勤めをしていた頃は、自分の時間を持つ余裕はなく、休日出勤も日常茶飯事。忙しい日々を過ごしていましたが、今は、自分の自由になる時間も多いですから、米作りを楽しみながら、ゆっくり休むことができています。今年の収穫も楽しみです。

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